優しい風の音

優しい風の音。

北海道・宗谷本線風ミニジオラマの作成

 宗谷本線にあるような,貨車改造型駅舎の無人駅を模したミニジオラマを作りました。どう作ったかを忘れたくないので,制作の過程を残しておこうと思います。ほとんど初めてジオラマを作ったため,拙い部分もありますがご容赦いただければ幸いです。

 

前提

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 今回,安価なプラスチック製ケースに収まるジオラマを作り,今後のジオラマ制作の練習にするという目的でジオラマを作成しました。これは私の家が非常に狭小であるため,また大規模なジオラマをいきなり制作することに壁を感じたためです。用いるケースは、TamTamで500円程度で購入した、幅270mm奥行80mmほどのものです。

 また、適度に思い入れのある風景の雰囲気を醸し出させたいので、ジオコレの駅Fを用いることは事前に決めていました。沿岸バスや宗谷本線が好きなんです。画像は、ケースにホームと土台とを並べて妄想しているところです。これによりホームを切断しなければサイズに合致しないことが判明したため、プラのこを購入しました。

 

土台・地面作り

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大まかに発泡スチロール(ダイソー)に罫書いたのち、セメダインスーパーXクリアで接着します。

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接着剤は両面に塗り広げ、少し経ったのちに貼り付けます。洗濯バサミで固定し、1時間ほど待ちます。動かなくなるのが待ち遠しい。

あと、密度の低い発泡スチロールに鉛筆で罫書くのは難しく、サインペンを使う羽目になりました。

 

駅舎・ホームの加工

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 待ち時間に駅を加工します。まずはホーム長の調節から、現物合わせで行っていきます。ホーム柵の加工も同様に。あと、加工の関係から駅舎が左側に来るようになってしまいました。当初は右の想定(パケ写の通り)だったのに。

 加えて、駅舎も組み立てておきます。しかし不器用にとっては、プラのこの扱いは難しいですね。切り口が曲がってしまいました。

 

完成形をイメージする

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 一度仮置きしてイメージを掴見ます。レールのジョイナーが蓋に干渉するので、ラジオペンチで引き抜き、プラのこで切除しました。思いっきり力を入れて抜いたので、ジョイナーくんは悲惨なことに。

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 そのあとは線路の下になる部分を筆塗り。画用紙にアクリルはおかしいわけではないけど、別に水彩で良かったような……。

 

線路の固定と地面の整形

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 線路とホームとを接着剤(セメダインスーパーXくん)で固定します。使わないであろう独和辞典などで重しをします。
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 そのあと、奥になる地面を嵩上げするために発泡スチロールを貼り(高さ13mmはちょうどホームの高さと同じだった)、アスファルトの表現をする予定の部分に画用紙を貼ります。ホームにしっかりマスキングをしたら、ざっくりと地面に色を筆塗りします。

 

バラストの散布

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 バラストが漏れ出ていかないよう周囲にマスキングや画用紙(これはあまり意味がなかった)を貼り、一旦撒きます。筆で枕木の上からどかし形を整えたあと、中性洗剤入りボンド水を垂らして固定させます。筆で慣らす過程は丁寧にやるべきでした。何だかうまくいっていない。

 

路面(アスファルト)の表現

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 画用紙の部分にタミヤの情景テクスチャーペイントの路面色を塗ります。これだけで相当リアルになります。創意工夫なんて要らなかった。

 

地面の表現

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 駅舎が来る部分をマスキングして、カラーパウダーを撒きます。最終的にはあまり見えなくなりますが。ちなみに、何となく色が濃すぎた気がしています。固定には恒例のボンド水を用いました。先に筆で塗ったあと、スポイトで垂らしました。これがある程度固まったら、駅舎を接着したのちターフを撒きます。こっちの枯れ草色は何となく雰囲気を掴めていると思っています。こちらはボンド水に浸したあとピンセットで置いていきました。

 

小物の接着・完成

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 ジオコレのストラクチャーに付属する柵や駅名看板、人や馬を接着して、完成を見ました。こんなジオラマを作っておきながらキハ54を持っていないので、片上鉄道と両備バスとでお茶を濁しています。初めてにしてはまあまあできたと満足しております。次は吉備線あたりの「それっぽい」光景を作って見たいですね。

 

材料

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 最後に、材料をまとめておきます。

駅:建物コレクション駅F

線路:TOMIX  Fine  Track 端数レール33mm・18.5mm、72.5mm・140mm

発泡スチロール・画用紙:ダイソーのもの

地面用塗料:Mr水性ホビーカラー・ダークアース

路面用塗料:情景テクスチャーペイント・路面グレー

ターフ:KATO 枯れ草色

カラーパウダー:TOMIX ブラウン

バラストTOMIX ブラウン

 

 ご覧いただき、ありがとうございました。下の画像は、情緒もへったくれもない岡山車です。

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